
先日の講習会の基板のハンダ付けで思い出した。
抵抗やらなんやら、役割もよく分からないけど、
色もカタチもいろいろな小さい素子が立ち並ぶ基板は
まるで、未来の街のようだと小さい頃よく見入っていた。
小さい頃には粗大ゴミの日があり、その日には家電や家具、
おもちゃやらなんやら山のように捨てられる。
「汚い」やら「みっともない」なんていう大人の理屈は
子供の僕は知ったこっちゃ無いので、湧き上がる好奇心に任せて漁り倒す。
ただただ漁り倒し、めぼしい物を持ち帰る。
そして、持ち帰った物の殆どは次回の粗大ゴミで捨てられる事になる。
今で言うところの「キャッチ&リリース」である(?)。
最も心待ちにしているイベントのひとつだった。
基板の上にはいろいろな大きさ、カタチ、いろの「たてもの」が建っている。
平べったく丸いもの、円筒型のもの、四角いムカデのように足のたくさんあるもの。
これがウチ。これが友達の家。
このちょっと大きいのは学校。これ図書館。
と、適当に振り分けて、
そして、まるみがかったカタチで、色はみずいろやオレンジで、
30センチぐらい地面から浮いて、音もなく進んでいく未来の車に乗り込んで、
その街を走っていくのを想像する。
投げ捨てられた壊れた家電からはみ出した基板。
今見れば「不法投棄」や「環境破壊」という言葉が先によぎり、
ネガティブなイメージが先走るかもしれないが
子供にはそんな事おかまいなし。
懐かしい未来。
浜田工房で曲げ木講習会がひらかれた。
今回は薄板を熱で曲げるための装置も製作する。
曲げ木の方法というよりもその装置である、ベンディングアイロンの製作が主だ。
いつもと少し違うのは、タップ切り等の少々の金属加工に加え、
温度調節のための回路も素子を基板にハンダ付けして作ることである。
装置の木部はさして難しいところもなく問題なく出来たが、
問題は電気に関するところ。
ハンダ付けもなかなかコツが必要だし、
肝心の回路については結局理解は及ばず、言われる通りに作業しただけだった。
浜田工房に通わせていただくようになって3年近くなるが、
工房にある機械で、手が加えられていないものは無いと言ってもおかしくない。
手元を照らすライトや、ダストを飛ばすブロアーを増設し、
それを別電源でなく、内側から電源をとったり、
強度を上げるためにアングルを溶接したり、
小さくて操作性の悪いハンドルを大きな自作のものと交換したり。
電気、金属、アクリル、あらゆる方面からアプローチがなされている。
スイッチひとつにしても、元の位置のままのものはほとんどなく、
作業上もっとも自然な流れで操作出来る場所に移設されている。
仕事柄、頻繁に扱う「木という素材」や「木工の手法」以外の事が
可能性を大きく広げてくれるということをしばしば痛感する。
電気も理解して使いこなせばどれだけ幅が広がる事だろうと思うのだが、
これは実際に手を使うところは、慣れで幾らかやっていると、
それなりに出きるようになりそうだが、
そもそもの理屈を完全に理解するのが難しい。
今回の講習で電気について一歩踏み込んだのだが、やはり、一筋縄ではいかなかった。
細かいところ理解出来てなくても、利用出来るような方法の模索も必要かなと思う。
ベンディングアイロンは無事完成。
先日の浜田工房終了後、
近くで丁度、ほたる祭というのが真っ最中ということなので、
見物することのできるスポットまで案内してもらいました。
目的の川のそばにたどりつくと、小さい光が見えてきました。
その日はいつもより少なかったそうですが、
それでも、何とも言えない加減の色と光が飛び交う様はとてもきれいでした。

写真に撮るのは難しいですね。
うちの奈良の実家の前は田圃で二十五年程前には、数は少ないものの、
ほたるを見ることが出来たのですが、いつのまにかいなくなりました。
姿を消しつつある生き物と言えばタガメもいますが。
タガメはそのがっしりした体つきから子どもに大人気。
カブト、クワガタと並んで、かっこええ虫ランキングでは
常に上位に居座ってる虫として知られていますが(うちらの時代)、
僕はタガメはギリギリアウト。
幼少期にはうちの周りからはすっかり姿を消していました。
「ちょっと前にはこの辺にもおったけどなあ」という話は聞いたものの、
未だに一度も生きている実物を見たことがありません。