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鉋のしのぎをグラインダーですいて砥石との接地面を減らし
刃が丸く付くのを防ぐとともに、研ぎ時間の短縮を図る方法があります。
自分は「中すき」と呼んでいますが、他の言い方もあるかと思います。
これについては賛否両論のようで、
頻繁に冷やしながらであれば、焼きも戻らず問題ないという方もいれば、
目で見えなくともいくらか熱を加えることにより、
鋼の性質が変性してしまうと言う意見も聞きます。
また、熱が与える影響がどうのこうの関係なく
ただ「邪道だ」という方もおられるかと思います。

自分はどうしているのかと言うと、
以前は早く真直ぐに研げるというのでやっていたのですが、
今はやっていません。
理由は特に根拠も無く「何となく鋼に悪そう、切れ味が落ちてそう」
という曖昧なものでした。
しかしながら、
この方法を導入して、素早く刃の付く効率の良い研ぎで、
きっちりとした仕事をされている先輩に何人か出会っていると
自分なりにこの方法をもう一度見直したくなりました。

まず、今自分の持っている知識で推測出来ることは、
グラインダーで切削する際に、
焼き戻し温度以上には絶対に上げては行けないという事です。
180度前後である焼き戻し温度を超えてしまえば、
これは確実に変性してしまうかと思われます。
分からないのは、その温度を超えないまでも
それに近い温度まで上げておいてから、
水に付けて急冷することが、鋼にどういう影響を与えるのかということです。
一般的には、
焼き鈍しに対しては、除冷。
焼き入れに対しては、水冷、または油冷による急冷。
焼き戻しに対しては、空冷
とされていますが、
本来空冷とされているものを急冷してしまって、
鋼に悪い影響はないのかという心配があります。

この疑問については、手っ取り早く専門家に問い合わせてみました。
日立金属さんにお問い合わせすると、ご親切にも担当の方が電話で答えて下さいました。
それによりますと、急冷による分子構造的な影響はあまりないようです。
焼き戻しは、焼き入れによって堅くなったがその分脆くなったのを
いくらか戻す処理で、焼き戻し温度である180度付近まで
熱する事自体に意味があるそうです。
その後の冷却方に関しては、あまり問題ではないようです。
これは、あくまで「分子構造的には」ということなのですが、
「空冷」とされているのは、わざわざ冷却に気を使う必要もない
という意味での「空冷」だそうです。
ただ、急冷はモノに寄っては歪み、変形が多少なりとも起るようです。
熱により膨張した物を均一にではなく外側から急に冷やされると
多少の歪みが生じるそうです。
そういう意味では、ゆっくり冷やす空冷が無難なのでしょう。
鉋等の場合はそれほど神経質になるほどでもないという事でした。
また、この歪み、変形は上げる温度が低ければ、
より、無視出来るレベルとなるのです。

これらの、新しい情報もふまえた上での自分なりの答えは、
中すきは慎重にやれば問題ないという事です。
注意することは、出来るだけ温度を上げないという事に尽きるでしょうか。
グラインダーに当てる際には、重力+少しだけの力であまり押し付けずに、
そして、頻繁に水で冷やす。
決して、焦って急いで削ろうとしない。
そのやり方でも、十分に普通に研ぐよりも効率は上がると思います。
以前三木の鍛冶屋さんに伺った焼き戻し温度である180度の目安は、
水滴を落とすと、じゅっと玉の様になってコロコロと転がる程度の状態ということでした。
経験上は注意すればそれより遥かに低い温度で使うことが出来ます。
後、グラインダーの砥石の目詰まりはしのぎ面を撫でるばかりで、
ちっとも切削出来ずにますます発熱するばかりなので、
ドレッサーによる目立ても大事だと思います。

それと、しのぎの角度が鋭角であり且つ、研ぎ終えた時点で
まだグラインダーによる「すき」が大きく残っている場合は、
刃自体が薄くなっているので、その辺りの影響の考えないといけないかもしれません。

拙い文で、分かりにくいところも多々あると思います。
また、勘違いもあるかと思いますので、ご指摘頂ければ訂正したいと思います。




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